フィリピンのKTVに遊びに行く際、多くの方がぶつかる壁があります。それが「いったい何を歌えばいいのか」という悩みです。

この記事では、フィリピンの夜遊びを知り尽くした筆者が、現地のKTVで絶対に外さない「日本の有名曲」だけを50曲厳選してお届けします。
このセットリストを武器にして、フィリピンの夜を極限まで楽しみ尽くしましょう。

Contents

なぜ現地の女の子が日本の昔の曲を知っている?フィリピンパブ文化との深い繋がり

フィリピンのKTVで遊んでいると、20代前半の若い女の子が「ロンリー・チャップリン」や「赤いスイートピー」といった日本の昭和・平成の名曲を完璧に歌いこなす姿に驚くことでしょう。

「なぜこんな昔の日本の曲を知っているの?」と不思議に思うかもしれませんが、そこには日本とフィリピンの夜の街が紡いできた深い歴史と文化が隠されています。この背景を知っておくと、KTVでの遊び方がより一層深みのあるものになります。

興行ビザ(エンターテイナービザ)と「ジャパゆきさん」の歴史

最大の理由は、1980年代〜2000年代前半にかけての日本の出入国管理政策です。 当時、フィリピンから日本へ「興行ビザ(歌手やダンサー)」で年間約8万人もの女性が来日し、日本全国のフィリピンパブで働いていました。彼女たちは生き残るために、当時のメインターゲットである日本人男性(現在の40代〜60代)が好む昭和歌謡や90年代J-POP(ロンリー・チャップリン、赤いスイートピー、最後の雨など)を猛勉強しました。

2005年のビザ厳格化と「ノウハウの逆輸入」

2005年、人身取引対策(アメリカからの圧力など)により、日本政府は興行ビザの審査を厳格化しました。これによりフィリピン人女性の来日は激減(数千人規模へ)します。 日本に行けなくなった、あるいは日本から帰国した元タレントたちはどうしたかというと、マニラ(マラテやマカティ)やアンヘレスといった現地にある「日本人向けのKTV(JTV)」で働き始め、やがてママ(マネージャー)になりました。

KTVのビジネス構造と「カラオケの課題曲」

現在のフィリピンの日本人向けKTVは、この「日本でノウハウを学んだ元タレント(ママたち)」によって管理されています。 KTVのメインターゲットは、今でも日本の駐在員や出張者、観光客です。お店の売上(女の子の指名やチップ)を上げるため、ママたちは新人(20代の若い女の子)に対して、「日本のおじさん客を喜ばせるための鉄板曲」として、自分が昔日本で歌っていた曲をそのまま教え込みます。 実際に、開店前のKTVの店舗では、女の子たちが集まって日本語のカラオケを練習する時間が設けられているお店が多く存在します。

ベテラン駐在員たちが教え込んできた歴史

さらに、フィリピンに長年通い詰めるベテランの日本人駐在員や観光客たちが、お気に入りの女の子に「この曲を歌ってよ」とリクエストし、手取り足取り教え込んできたという背景もあります。

彼女たちは、歌詞の日本語の意味が完全には分からなくても、耳コピで必死にメロディと発音を覚えます。スマートフォンの画面にローマ字でルビを振って、楽屋で何度も練習している姿はKTVの日常風景です。そこには「お客さんを喜ばせたい」「指名をもらって家族を養いたい」という、彼女たちの健気な努力があります。

背景を知れば女の子への愛しさが増す一生懸命にたどたどしい日本語で歌ってくれる姿の裏側には、生活を懸けた努力と、日本のカルチャーへのリスペクトがあります。だからこそ、彼女たちがあなたのリクエストに応えて日本の曲を歌ってくれた時は、少し大げさなくらいの拍手と笑顔で褒めてあげてください。その優しさと理解が、女の子の心を動かす最大の武器になります。

【男性編】あなたが歌って確実に盛り上がる!KTV最強の勝負曲18選

KTVの席に着き、お酒も少し入って場が温まってきた頃。いざ自分がマイクを握るとなった時、何を歌うかでその日の「あなたの評価」が決まります。ここでは、現地の女の子ウケも、同席している日本人からのウケも両方狙える、絶対に外さない男性向けの勝負曲を20曲厳選しました。

ボルテスVの歌(堀江美都子)|フィリピンで知らない人はいない日本アニメの曲

フィリピンのKTVを語る上で、この曲は絶対に外せません。現地で実写リメイクされるほどの国民的アニメであり、フィリピン人であれば老若男女問わず誰もが知っている伝説の曲です。

世界が終るまでは…(WANDS)|男らしく歌い上げる定番アニソン

フィリピンでも熱狂的な人気を誇るアニメ「スラムダンク」のエンディングテーマです。メロディの美しさと男らしいボーカルが、フィリピン人女性の心をガッチリ掴みます。

君が好きだと叫びたい(BAAD)|スラムダンク特需で大盛り上がり

同じくスラムダンクの主題歌ですが、こちらはよりアップテンポで爽快感のある一曲です。映画版の大ヒットもあり、若い世代のフィリピーナにも再び火がついています。

最後の雨(中西保志)|KTVでも大定番の泣けるバラード

フィリピン人はとにかく「切ないメロディ」が大好物です。90年代を代表するこの哀愁バラードは、国内のフィリピンパブでも現地のKTVでも、歌い継がれている大定番の曲です。

シングルベッド(シャ乱Q)|男の哀愁で女の子をウットリさせる

「最後の雨」と同系統の、男の未練と哀愁を歌い上げた90年代の名曲です。この時代のJ-POP特有のメロディアスな展開は、ラテンの血が入ったフィリピン人の琴線に深く触れます。

情熱(KinKi Kids)|イントロが鳴れば全員のシンクロダンスが始まる!

KTVでイントロが流れると、女の子たちが立ち上がって一斉に息の合ったシンクロダンスを踊り出すという、知る人ぞ知る超・裏定番曲(ショータイムの起爆剤)です。

乾杯(長渕剛)|フィリピンKTVにおける「究極の飲酒アンセム」

日本では結婚式や門出を祝う感動のバラードですが、フィリピンのKTVでは「フロア全体のボルテージを強制的にMAXまで引き上げる、最強のパーティーソング」へと変貌を遂げます。
フィリピン音楽界の伝説的スター、April Boy Regino(エイプリル・ボーイ・レジーノ)『Tanging Sa’yo』というタイトルでタガログ語カバーし、国民的大ヒットを記録した曲でもあります。

TSUNAMI(サザンオールスターズ)|しっとり聴かせる王道バラード

日本が誇る国民的バラードは、海を越えたフィリピンでもそのメロディの美しさで多くの人を魅了します。ゆったりとした波のようなリズムは、お酒が入った心地よい空間にぴったりです。

いとしのエリー(サザンオールスターズ)|タガログ語カバーされてる

フィリピンのKTVでこの曲が爆ウケする最大の理由。それは、少し昔になりますが現地の伝説的デュオ「April Boys」が『Honey My Love (So Sweet)』というタイトルでタガログ語カバーし、国民的な大ヒットを記録しているからです。日本語で歌い始めても、女の子たちは「あ、これ知ってる!」と反応してくれるでしょう。

I LOVE YOU(尾崎豊)|国境を越えて伝わる愛の歌

韓国や中国をはじめ、アジア中でカバーされている不朽の名作です。
ハミングのタイミングで、周りの女の子たちから一斉に「ウーソーツーキ!(嘘つき)」と合いの手が入るというお約束のノリもあります。

ひまわりの約束(秦基博)|ドラえもん主題歌で現地の認知度抜群

フィリピンでは「ドラえもん」も国民的な人気アニメです。そのため、この映画主題歌も多くの女の子が耳にしたことがあります。

花束のかわりにメロディーを(清水翔太)|圧倒的にモテる極上バラード

R&Bやソウルフルな歌い回しを好むフィリピン人にとって、清水翔太の楽曲はどストライクです。国内のフィリピンパブでも、歌いこなせる男性は女の子から「圧倒的にモテる」と評判です。

HANABI(Mr.Children)|誰もが知る平成の名曲

サビの有名な「もう一回、もう一回♪」という歌詞に合わせて、女の子たちがタガログ語で「Isa pa(イサパ=もう一つ、転じて『もう一杯!』)」とKTV特有の合いの手もあります。

離したくはない(T-BOLAN)|90年代の男らしさ全開で歌い上げる

90年代の男気バラードの代表格ですが、フィリピンのKTVでお酒が進んだ深い時間帯になると、少し違った盛り上がり方をします。サビの「こんなに Everyday Everynight〜♪」という歌詞に合わせて、女の子たちと一緒に「エブリデイ SEX!エブリナイ SEX!」と合いの手を入れるのが、夜の街ならではのお約束です。

Wherever You Are(ONE OK ROCK)|実は女の子も完璧に歌える大合唱ソング

英語の歌詞が多く含まれるワンオクのバラードですが、実はフィリピンのKTVでは「ほとんどの女の子が歌える」という隠れた大定番曲でもあります。あなたが歌い始めると、隣の女の子も嬉しそうにマイクを取って一緒に歌い出してくれることが多いです。女の子と一緒に気持ちよく熱唱して、一体感を味わうのに最高の一曲です。

Choo Choo Train(EXILE / ZOO)|みんなで回ってフロアを一体化させる

座ってしっとり飲むのに飽きてきたら、この曲の出番です。イントロが流れたら、女の子たちを立たせてあの有名な「グルグル回るダンス」を一緒にやりましょう。ノリの良さと陽気さでは世界一のフィリピーナですから、一度火がつけばフロア全体がクラブのような大騒ぎになります。

レイニーブルー(徳永英明)|しっとり歌い上げる夜の定番

お酒が進み、少し落ち着いたムードで語り合いたい時間帯。そんなKTVの終盤戦に最も似合うのがこの曲です。透き通るような切ないメロディは、言葉が分からなくても女の子の心に深く染み渡ります。

睡蓮花(湘南乃風)|タオルを回して爆発的に盛り上げる夏のお祭り曲

フィリピンの底抜けに明るい南国気質と、最も相性が良いのがこの曲です。レゲエ調の裏打ちリズムが流れた瞬間、店内の温度が確実に2度は上がります。サビの「Ah 真夏のJamboree」に合わせて、おしぼりでもハンカチでも構いません、とにかく頭上でタオルを振り回してください。女の子たちも絶対に真似して回し始めます。上手く歌う必要は一切なし、ただひたすらに全力でバカになって楽しむこと。それこそが、フィリピンKTVを120%楽しむための最大の秘訣です。

【女性編】女の子にリクエスト!喜んで歌ってくれる定番曲16選

KTVで女の子からの好感度を爆上げする秘訣、それは「自分が歌い続けること」ではありません。女の子の得意な曲をリクエストして、彼女たちを主役にしてあげる時間を作ることです。

ここでは、現地の女の子が確実に知っていて、喜んで歌ってくれる「日本の鉄板曲」を15曲ご紹介します。彼女たちがなぜその曲を知っているのか、背景を知っておくと会話のネタにもなります。

First Love(宇多田ヒカル)|フィリピン人女性が愛する日本の曲No.1

日本の曲の中で、フィリピン人女性からの圧倒的ナンバーワン支持を誇るのがこの曲です。現地の国民的スター歌手が英語でカバーして大ヒットしたため、メロディの知名度が異常に高く、宇多田ヒカルのR&Bテイストな歌唱法もフィリピン人の好みに完璧にマッチしています。

糸(中島みゆき)|誰もが知る「恋人繋ぎ」の伝統芸能

日本のカラオケでも大定番ですが、KTVに通う男性陣なら誰もが知っている「お約束」の曲でもあります。

ハナミズキ(一青窈)|女の子が必ず練習する大定番

フィリピンパブや現地のKTVで働く女の子たちが「日本人客ウケが良いから絶対に覚えなさい」と先輩から教え込まれる、いわばKTVの課題曲です。テンポがゆっくりで、外国人でも日本語を発音しやすいという特徴があります。

サビの「君と好きな人が百年続きますように」というフレーズは、KTVのしっとりとした空間に驚くほどマッチします。優しく手拍子をして聴き入りましょう。

未来へ(Kiroro)|家族思いのフィリピーナに刺さる一曲

実は「Kiroro(キロロ)」というアーティスト名自体が、フィリピンの女の子たちの間で非常に有名です。東南アジア全域で広くカバーされて大ヒットした背景に加えて、「母親への感謝」を歌った歌詞のテーマが、世界一家族を大切にするフィリピン人の文化に深く刺さる名曲となっています。

雪の華(中島美嘉)|美しいメロディに酔いしれる

韓国や中国をはじめ世界中でカバーされており、アジアのKTV市場において「歌姫が歌う最高峰のバラード」という立ち位置を確立しています。フィリピンでもその美しく切ないメロディは非常に愛されています。

M(プリンセス プリンセス)|切ない女心を歌い上げる名曲

90年代からフィリピンに通うベテランの日本人客たちが、長年にわたり現地の女の子たちに歌って聞かせ、教え込んできた歴史がある曲です。KTVの現場で脈々と受け継がれています。

三日月(絢香)|圧倒的な歌唱力を引き出す

フィリピン人は高音を力強く歌い上げる(ベルティングボイス)ことができる歌手を心から尊敬します。絢香の曲はまさにその能力を存分にアピールできるため、歌ウマな女の子たちがこぞって練習するのです。

逢いたくていま(MISIA)|圧倒的な歌唱力を見せつける歌姫の勝負曲

フィリピンのKTVで、歌ウマな女の子たちが「自分の実力を見せつけるための究極の課題曲」としてこぞって熱唱するのがこの曲です。フィリピン人は高音を力強く張り上げて歌う(ベルティング)文化があり、この曲はその能力を証明するのに最適なのです。

涙そうそう(夏川りみ)|アジア中で愛される癒しのメロディ

台湾やフィリピンなどアジア各国で広くカバーされていることに加え、テンポが非常にゆっくりで、日本語の単語が短く区切られているため、日本語初心者でも圧倒的に歌いやすいのが特徴です。

Story(AI)|KTVで「歌えない女の子はいない」必修科目

フィリピン人はソウルフルでゴスペルチックな歌い回しを好む文化があり、AIの楽曲は彼女たちの音楽的ルーツに非常に近いです。実はこの曲、フィリピンのKTVにおいて「歌えない女の子は一人もいない」と断言できるほどの大定番(必修科目)となっています。

恋におちて -Fall in love-(小林明子)|英語のサビで完璧に歌える

昔から日本のKTVで定番曲として扱われてきたことに加え、サビのフレーズがすべて英語であるため、フィリピン人女性にとって見せ場を作りやすい名曲です。

ラヴ・イズ・オーヴァー(欧陽菲菲)

外国人タレントが日本語で歌う「悲しい女のバラード」の原点にして頂点。お店のママクラスはもちろん、若い女の子も「歌唱力を見せつけるド定番」として熱唱します。最後の「わたしは〜あんたを〜わすれ〜るから〜♪」でマイクを離して熱唱する姿は、夜の街の風物詩です。

GLAMOROUS SKY(中島美嘉)|クールに盛り上がるロックチューン

日本カルチャーが好きな若い女の子たちの間では、漫画や映画の『NANA』を通じてこの曲も非常に人気があります。キャッチーなロックサウンドが、フィリピン人のノリの良さを引き出します。

赤いスイートピー(松田聖子)|おじさんの心を鷲掴みにする最強の「愛嬌ソング」

日本のフィリピンパブ時代から連綿と受け継がれてきた、KTVにおける「歴史的定番曲」です。お店のママや先輩から「これを可愛く歌えば、日本人の男の人は絶対に喜んでくれる(チップをくれる)」と教え込まれているため、20代の若い女の子でも歌うことができます。

恋するフォーチュンクッキー(AKB48)|姉妹グループのカバー曲

フィリピンには「MNL48」という姉妹グループがあるほどAKBの知名度が高く、この曲は「女の子が全員踊れる令和の鉄板ダンス曲」になっています。イントロが流れると、フロア中の女の子が立ち上がって一斉にあの「おにぎりダンス」を踊り出すお店もあります。

なごり雪(イルカ / 嘉門達夫)|フィリピンにおける「第二の国歌」

フィリピンのKTVでこのイントロを流して、知らない女の子はまずいません。なぜなら、フィリピンの国民的歌手Jolina Magdangal(ジョリーナ)が『Sana(サナ)』というタイトルでタガログ語カバーし、国民的大ヒットを記録したからです。

【デュエット編】距離がグッと縮まる!一緒に歌いたい日本の名曲2選

KTVの醍醐味といえば、何と言っても女の子とのデュエットです。一つの画面を見つめ、一つのマイクを分け合い、声を重ねることで、お酒の席のノリが一気に「男女の空気」へと変わります。

ロンリー・チャップリン(鈴木聖美 with Rats&Star)|KTVデュエットの絶対的王者

日本のフィリピンパブ業界において、数十年にわたり「女の子が最初に覚えるべきデュエット曲」として君臨し続けている最強の定番曲です。お店の先輩から教え込まれるため、フィリピンのKTVでも驚異の認知度を誇ります。

イントロのサックスが鳴った瞬間、女の子の方からマイクを持ってすり寄ってくるほどの超鉄板曲です。大人の色気を出しながら、ゆったりと歌い上げましょう。

WON’T BE LONG(EXILE&倖田來未 / バブルガム・ブラザーズ)|全員参加で盛り上がる最強のお祭りチューン

KTVでバラードが続いて「少し場がダレてきたな」と感じた時に、一気にフロアのテンションを爆発させる最強の起爆剤です。EXILEと倖田來未による大ヒットカバーがあるため、若い女の子たちもノリノリで歌って踊れるのがポイントです。

まとめ|最高の選曲でフィリピンKTVを遊び尽くそう

フィリピンのKTVで絶対に外さない有名な日本の曲50選をご紹介しました。

音楽は言葉の壁を越える最強の武器タガログ語や英語が流暢に話せなくても焦る必要はありません。現地の女の子が愛する名曲のメロディと、一緒に盛り上がろうとするポジティブな姿勢さえあれば、心の距離は一瞬で縮まります。

今回ピックアップした「男性向けの勝負曲」「女の子へのリクエスト曲」「距離を縮めるデュエット曲」のリストは、長年夜の街で受け継がれてきたリアルな現場のノウハウの結晶です。

ぜひこの記事をスマホにブックマークしておき、KTVの席で迷った時の辞書として活用してください。あなたにぴったりの最高のセットリストを武器にして、フィリピンの極上の夜を遊び尽くしましょう。